鶏軟骨食べたい

独り言を飽きるまでとりあえず書き続けるだけ

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自分でもびっくりするくらいの飽きの早さだ。

みなさんお久しぶり。おはよう。そして会えない時のためにこんにちは こんばんは おやすみなさい。

別に飽きていたわけではない。

いや、飽きていたのだが少々気持ちも体も忙しかったのだ。最近やっと少し落ち着いたためこうして鶏軟骨を食べに来たのだ。

ここを更新しなくなってしばらく、色々な事があった。確かに色々な事があったのだが、いざ思い出そうとすると記憶にモヤがかかる。神様が思い出すなと仰っているのだろう。……私は意外に信心深いのだ。ここは従うべきと判断しておく。

さて、金曜日に紅の豚を観た。この名作は、見る度に感想や感動するポイントが変わる。いや、正しくは見る歳によって変わるのだろう。子供の頃はよくわからなかったものが、歳を重ねるにつれ理解出来、そしてさらに歳を重ねるにつれ感情移入が出来るようになる…。よく聞く「子供の頃はフィオ派、大人になるとジーナ派」理論はまさにそれだろう。ちなみに私は選べない派だ。だがあえて言うならジーナの年になったフィオは誰よりもいい女になっているのだろうなと思う。

大人になると(いい意味で)感想が変わるというのは名作のひとつのポイントであると思う。誰でもあると思う。昔はこのキャラ嫌いだったけど、今みるといい所もあるしなあ……みたいな、アレ。代表例がハイジのロッテンマイヤーさんだ。子供にとってはウザイくそばばあだが、今思うと彼女はただただクララお嬢様が大切で愛しくて心配なだけなんだ。

考えてみて欲しい。大事に大事に愛し守ってきた病弱な親戚の子供が、得体の知れない粗雑な少女と仲良くなって問題ばかり起こし始めたら?

いやはやたまったもんではない。どうにかして止めたいし、引き離したくなるはずだ。ハイジは、ロッテンマイヤーさんにとって平和な日常を壊す異物なのだ。

どうだろう。ロッテンマイヤーさんの気持ちが少しは分かったかな?

話がかなりそれだが、とにかくそういった大人になって見方や感想がかわる作品が、私は大好きだ。ドラクエ5や6なんかはまさにそれなのだから、これを幼少期にプレイさせてくれた母には感謝しかない。いつか私も子供をもてた時、いっぱいいっぱいそういった作品に触れさせてあげたいと思う。いつかその子が大人になって、その作品の感想が変わった時、本質を理解できるようになった喜びと、大人になったことのほんの少しの切なさのマリアージュを味わって欲しいのだ。あの瞬間、ほんとに癖になるので。

紅の豚で、ジーナはポルコを良くも悪くものんびり、ゆっくり待ち続けていた。半分信じて、半分諦めて、それでも待っていた。とてもかっこいいと思った。宮崎駿ロリコンのくせになぜジーナという素敵な大人の女を生み出せたのだ、この世で最大の謎だ。

私もジーナにあやかろうと少し思った。半分信じて、半分諦めて、のんびりのんびり、いつか彼氏がポルコのように飛行艇を私のプライベートの庭に停めてくれるのを待ちたいと思う。その位の賭けはする価値あるだろう。