鶏軟骨食べたい

独り言を飽きるまでとりあえず書き続けるだけ

神聖かまってちゃん

Rさんが旅行に行っていた。2泊3日で。

 


正直、女と行くのでは?と思っていたが見た感じマジでほんとに男性の友人とふたりで行っていた。安心したが、わんちゃんゲイなのでは?とも勘ぐる。どちらせによ、私にはどうこう言う権利なんてないのだけれど。

 


今回これの何が問題なのか。

あやつはこの2泊3日の間、私にひたすらLINEを送ってきた。観光地等の写真だ。 

向こうが写真を送る→私が反応する→また向こうが送る→反応する

これの繰り返しであった。私はお前のInstagramではないと言ってやりたかったが、旅行先で私のことを思い出してくれているのが嬉しくてただただ送られてくる写真の感想を言うしかできなかった。惚れた弱みをここで実感してしまう。

 


友人に言われ気づいたのだが、おそらくRさんは構ってちゃんなのかもしれない。彼からのLINEはいつも「やばい」とだけだったり、前述の通り写真だけを送ってきたり、そういったちょっと誘い受けの内容が多いのだ。私は構ってちゃんが死ぬほど嫌いであるので、友人に指摘を受けた時は正直ぎくりとした。それでも「嫌いな人に構ってもらおうとはしないだろう」「少なくとも私のことは悪くは思っていないだろう」、といった喜びと天秤をかけたところ喜びの方が勝ったのだが。これもまた惚れた弱みだ。

 


ところで先日とある男性と食事に行った。もちろん相手はRさんではない。とある場所で知り合った人だ。ありがたいことに向こうから声をかけていただいた。……まあ私は自尊心が低いためまだちょっと疑ってるのだけど。からかわれてるのでは?と。

まあとにかく彼との食事はとても楽しかった。見た目も中々好きだし(タレ目だった)、気遣いもできる。年下とは思えないほどしっかりもしており、職種、学歴も申し分ない。なによりも私に対して好意を前面に出してくれた。性格悪い言い方にはなるが、とても気分が良く、承認欲求も程よく満たされた。あの瞬間の私はおそらくこの上ないほどのメスの顔になっていたかと思う。

 


その人に、最近の恋愛事情を聞かれたため、所々フェイク入れつつもRさんのことを正直に話した。ここ半年で2回振られていることもちゃんと言った。まあ、「その人のことまだ好きなんですか?」と聞かれた時だけは「……どうなんでしょうね。わかんないです」とぼやかしたのだが。だが彼はそんな私にもにっこり微笑み、「新しい恋すればいいですよ」と言ってくれた。私の心がちょっぴり動いた瞬間だった。

 


彼との食事は健全に終わった。手を繋ぐとか、見つめ合うとか、そういう危ういことも無く。1時間半、ひたすらお互いのことを話して終わった。これ以上ないほどの健全さだ。帰り際、「次は○○に行きましょう」と言われた。いいな、と思ったが、「じゃあいつにしますか?」といった返事は何故かできず、「そうですね、また誘ってください」と受け身のくそみたいな女の返事をしてしまった。少し後悔をしている。

 


帰りの電車、ほんの少しRさんを忘れている自分に気がついた。やはり恋を忘れるには新しい恋なのだろう。『ねえ。Rさん。私どっか行っちゃうよ?』そんな気分だった。だがまあ、その数分後Rさんからいつもの構ってLINEが来て心がRさんに戻ってしまうのだけれど。

 


でも、完全に戻った訳では無い。今後どうなるのかわからないが、多少……ほんとに僅かかも知れないが……新しい男性に希望を持てるかもしれない。私はクズなので、そんなことを思う。