鶏軟骨食べたい

独り言を飽きるまでとりあえず書き続けるだけ

世界の中心で愛を叫ぶ

私とRさんは10(実際には前後)歳離れている。私が小学生の時に向こうは成人済みだ。こっちからしたらそれは興奮材料であるが、向こうにとっては尻込みする要素のひとつになってるのだろう。セカチューの話になった際、「小6の頃だ」と言ったところ、向こうが軽く引いた様子だったことを思い出す。

 


……そうなってしまうのも分からないことも無いのだ。私自身仮に10も下の男子高校生に言い寄られたら正直どんなイケメンでも尻込みする。ましてや結婚願望があるならなおさらだ。女と男は違うとは思うが、男はみな若い女が好きに違いないという考えはそれこそ女の慢心であろう。

 


『大前提として同世代がベスト』

1番最初に告白した際、言われた言葉だ。正直年齢差を理由に出されるとこちらはもう黙るしかない。小学生の頃、ヒステリーな更年期ババア教師が「お金も、身分も、なにもかも人は平等ではないが時間だけはみな平等」と言っていたことをふと思い出す。そんな「世界唯一の平等」にこの恋を阻まれている以上、手も足も出ない。文句のひとつも言えない。努力のしようがない。足掻きようがないのだ。……もしかしたらRさんはこれを見越して振る理由を「歳の差」にしたかもしれない。そう考えてしまうのはへそ曲がりだろうか。

 


しかし、だ。

もし私が10歳下の男子高校生に言い寄られたら、嬉しいことは嬉しい。正直ニヤニヤもしてしまうだろう。もちろんこれは男女逆でも同じことと思う。人類の8割はそうだろう。そもそも人に好かれることに対して嫌悪感を抱く人の方が少ないのでは?

……私は常々、疑問であった。なぜRさんは「私と付き合う気がないくせに」「私と遊んでくれるのか」「私に構ってくれるのか」。

もしかしたら、『悪い気はしない』からなのかもしれない。私と付き合う気はない。しかし、悪い気はしない。むしろ10歳も下の女に言い寄られるというのは気分が良いものではないのではないだろうか。

 


Rさんは私の事が好きではない。

「私に好かれている自分」が好きなのだ。

彼を悪く言うつもりもないし、できれば否定はしたくないのだが、でも、そうとしか思えなくなってきている。相手を信じられない、この恋も潮時なのだろうか?例えそうだとしても気持ちは収まりそうにないのだけれど。